*brotherS*

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その後、杜琶が借りてきた映画を見て二人の話や皆の話、新しくできた妹さんの話を聞いた。











『本当に素敵な妹さんなんだね♪良いなぁ〜私も会ってみたいな…』



椿「今度絵麻にも話しておくよ♪そんで四人でご飯でも行こーよ♪」


梓「そうだね棗も呼ぼうか。」


『本当に?行くっ♪絶対に行く♪どんな服着ていこうかなぁ!?ワンピースにしようかなぁ♪』





そう嬉しそうに言う杜琶。何だか少し妬けるなと二人は思ったのだ。すると椿が



椿「そう言えば杜琶、最近なんか少し変わったよね?雰囲気?みたいな感じが?」


『えっ?そう?何だろう…』


梓「確かに椿の言う通り少し艶が出たって言うか…何だろう大人っぽくなったって言うか…」



二人がそう考えていると椿はハッと思い出したように





椿「もしかして……杜琶……処女じゃなくなったとか!?だってほらっよく言うじゃん!!女の子ってそう言う後、綺麗になるって!!」



梓「椿……さすがに僕でもその発言は引くよ…」




『残念ながら私はまだ処女ですけど;……あの………;そのぉ……;二人に聞きたかったんだけど…何て言うか…その……やっぱり初めてって男の子にとってめんどくさいのかなぁ…?』





そう気まずそうに聞いてくる杜琶に椿は杜琶を抱き締めると




椿「なーに言ってんの♪そんなこと無いに決まってんじゃん?大好きな子の初めてが自分なんて凄く特別なことで俺はスッゲー嬉しいよ?」



梓「そうだよ。初めてならその分、愛情深く愛せるし優しくする。めんどくさいなんて思うはずがないよ?始めてってだけで男は嬉しいものだよ?」






男って単純だから…そう言って二人は笑うのだ。杜琶は二人の話を聞きそっか…と言葉をもらす。いつか自分もする日が来たとき、その人に初めてをあげる時…たくさんの幸せを感じたくさんの愛を貰うのか。それってつまり








『私にも…そんな人に出会えるかな?』

椿「案外もう出会ってるかもよ♪」

梓「杜琶の一生の相手にね♪」





それが俺、僕だったらどんなにか幸せか…





















梓が無くなったお茶を作りにリビングに行くと自然と椿と二人きりの状況になる。椿と二人きりというのはよくよく考えたら初めてだなと杜琶は思った。すると椿も同じ事を考えていたのか杜琶と二人だけって初めてだねぇ♪と話してきた。








『椿君と梓君って本当に仲が良いんだね♪昔からずっとそう?』


椿「そうだよ♪梓は俺の半身も当然だからな♪棗ともそうだね…高校は棗だけ別の所に行ったけど昔からずーっと三人一緒だっなぁ…」




『……………』







双子の片割れを半身だと自慢そうに嬉しそうに話す椿が杜琶にはとても眩しかった。そして同時に凄いな…とも思った。 自分も…そうに思えたら








『私も……そう思えたら良かったのに……』




椿「杜琶?」



『ッ;!!あはは♪何でもないよ♪急にごめんね?』




ハッとしたように笑ってごまかす杜琶。だが椿はそんな杜琶の頬に触れると






椿「俺はさ…そんなに頼りにならないかもしれないけどそれでも杜琶の力になりたいって思うよ?だからさ少しで良いから俺に頼ってよ。」



『椿くん……』






あぁ本当に………眩しいな…自分にはそんな風に言ってもらえる資格なんてないのに…それでも、それでも……







『………ありがとう…椿くん…』


椿「約束だからな?」




そう言って杜琶に小指をだす椿。杜琶は少し躊躇したが椿が杜琶の指を強引に結ばせると指切りげんまん♪と歌い始めた。
杜琶は、そんな椿に胸がとくんと暖かくなった。本当に朝日奈家の人達は暖かい人ばかりだな…







指切りが終わると椿がにっこりと笑うと……






『……………えっ…?』








━━━━━トスン………





一瞬何が起きたのかわからなかった。だがすぐに椿にベッドに押し倒されたことに気が付く。だがどうしたんだろうと頭に疑問を浮かべる以外に思考が働かなかった。







『……?椿くん?どうしたの?』


椿「普通、この状況になったら少しは焦ると思うんだけどなぁ〜?もしかして遙とよくしてるとか?」



『ベッドでふざけることはしょっちゅうだよ?』



椿「………………そう;…」








こんな状況になったら少しは意識してくれるかなと期待したがやはりここでも遙に邪魔をされるのかと椿は思った。杜琶が男に対して危機感がないのは全部、遙が悪いと椿は思った。








椿「俺はさぁ…杜琶の雰囲気が変わったのやっぱり何かあると思うんだよねぇ〜シてないとしても……キス以上のこと経験したでしょ?」





椿がそう言うと杜琶はキス以上の事……と思い出す…すると棗の顔が頭に浮かび棗の家に泊まった日の事を思いだし頬を染めた。






椿「…………ふーんやっぱりあったんだね?相手は?俺の知らない人?まさか俺達兄弟の…棗?」


『なっ;////何もないよ///』





椿「………棗か……アイツ…」



何故か椿から真っ黒なオーラが出て杜琶はビクッと体を震わせた。





だがすぐに椿は杜琶にニッコリと笑顔を向けると







椿「で?何されたの?胸でも触られた?」


『ちっ違うの///あの日は棗くん酔ってたから;///』






椿はその言葉を聞くとピクッと反応する。酔った勢いで襲ったのか…だが酔ってるなんて所詮言い訳だ。絶対に棗は意識はあったはずだと椿は確信する。本当に面白くない……なんで…棗ばっかり…







椿「棗ばっかりリードするのはずるいよな?俺だって譲れないし…」




『えっ;?』



次の瞬間、椿は杜琶の両手を頭の腕で左手で押さえると着ていたワンピースを胸の上までまくりあげると杜琶の白い肌とピンクの下着が露になる。





『Σつっ;///椿くんっ///何してっ;///』
椿「棗の事……好きなの?」



『えっ?』


椿「確かに棗は俺達よりも先に杜琶と知り合ったけどそんなの関係ないだろ?俺だって杜琶が欲しい…」




『ンッ///』




椿はピチャリと厭らしい音をたて杜琶の首筋を舐める。なんとも言えない感覚に杜琶は声を漏らした。





『ちょっ///つっ椿くんっ///らめぇっ;////ひゃっ///』




椿「杜琶……可愛い…////」


椿の右手は杜琶の下着のホックを外すと杜琶の白く形の良い胸が露になる。椿はその美しさにゴクリと生唾を飲むと杜琶の淡い桃色の蕾を口に含んだ。









━━━ピチャックチャックチュッチュ




『アンッ;///ッ///やらっ///ダメッ////ハァッアッンッ///』




椿は杜琶の甘い香りと甘美な声に理性を失いかけていた。元々、杜琶の声は椿好みの声だがそれがこうも艶を出すとここまで惹き付けられるとは……杜琶の前では理性なんてものは無いのと同じでどんどん欲が出てくる








もっと………もっと杜琶が欲しい。杜琶を独り占めしたい。杜琶の全てが欲しい。この表情も笑顔も全部全部、俺だけに向けて…





椿は杜琶の胸から顔を外すと杜琶の桃色の唇にキスをした。





『ンフッ;///ンッ///ハァ……ンッ///』


椿「ッ……杜琶……///」




そしてまた胸に顔を戻すと杜琶の蕾をキツく吸ったり舌で転がすと驚くくらい甘美で艶のある声が漏れる……もう…止めるなんて無理だ…椿がそう思った瞬間







『ッ…;////やっ…めなさい///椿くんっ///』


━━ビクッ
椿「ッ──────………;/////」




椿の手の力が弱まるのがわかると杜琶は椿の手を振りほどき服を元に戻すと真っ赤な顔で椿を見ると…




『えっ;///────………?』




椿は胸に手を当て顔を真っ赤にしていた。杜琶はどうかしたのかと思い椿の名前を呼ぶとハッとしたように杜琶を見ると真っ赤な顔で杜琶の顔をまじまじと見たと思ったらふいっと視線をそらした。











椿は元々、声フェチな所もあったがこうも声優でない一般人に惹き付けられたことはなかった。杜琶の声に椿は胸が壊れるんじゃないかってくらい高鳴った。ドキドキが収まらない。顔の紅潮も元に戻らない……こんなこと今までなかった。こんな気持ちはじめてでどうしたら…







━━━━ガチャっ




梓「淹れてきたよ……ってどうしたの?」


『あっ;梓君;///あっお茶ありがとうね///何にもないよ?ただ普通に椿君と話してただけだよ?』


椿「……………;////」


梓「………………ねぇ椿?杜琶に何したの?」


『何も……何もないよ梓君♪いくら椿君でも私なんかになにもしないよ♪梓君は心配性ね♪』


梓「杜琶がそう言うなら……いいけど……」


椿「………………;////」








椿を見れば何かがあったのは一目瞭然。梓はこんなに顔を真っ赤にして何も話さない椿を見たのは初めてだと思っていた。杜琶は何もなかったように装ってるけど…………







後で椿に問い詰めるしかないなと梓は思った。










━━━━━━━━…………






『二人とも〇〇高校だったんだね?ふふっ♪いっつも二人一緒だ♪可愛いなぁ……二人ともモテたでしょ!?かっこいいもんね♪』



椿「そりゃもー俺なんかこのキャラだし年上も年下も同級もモテモテだったな♪」


梓「確かに椿はモテてたね?そのせいで色んな怨みも買ってたけど…」


『そうなんだー…でも本当にモテるのがよくわかるよ♪椿くんも梓くんも本当にかっこいいもの♪』





そう言って杜琶は二人に微笑む。椿と先程あんなことがあっても杜琶は態度を変えず椿に接した
椿もそうだがなんと言うか…杜琶は何もなかったことにしたように接しているのだ。椿はその事を胸にしまっているだけだが杜琶は違う











梓「杜琶は何校だったの?」


『私?私は〇〇学園だよ。』

椿「それってちょー進学校じゃん;杜琶ってめちゃめちゃ頭良いんじゃん;」

『そんな事ないよ私なんて』






二人は絶対頭良いと思った。見た目も性格も頭もよかったら杜琶は、きっと高校時代、モテモテだったに違いない…後で遙にでも聞いてみようと二人は考えていた。






『あーでも、英語は好きよ♪海外にも3年住んでいたしね♪』


梓「そうなんだ!?凄いね杜琶は。向こうでは何をしてたの?」


『本場でコーヒーと紅茶の淹れかた。お酒の作り方を学びにいってきたの♪スッゴく勉強になったし良い経験にもなった。それにね…自分自身も成長できた気がするの♪』










目を輝かせて話す杜琶に二人は心底凄いなと思わされた。杜琶の今の仕事に対する姿勢や情熱が伝わってきた。椿達もそうだなが今の仕事が本当に好きなんだなと思った。










椿「かっこいいなぁ…杜琶は」


『あら♪嬉しい言葉ね♪でも椿くん達もすごくかっこいいよ♪私が保証するわ♪あっでも私なんかの保証じゃ意味ないか;……』



梓「そんな事ないよ?杜琶、ありがとう。」





そう言って微笑む梓に杜琶は少し驚いたように梓を見ると梓はどうかした?と聞いてくると杜琶は、梓の頬を両手で包むと







『やっぱり梓君も笑った顔が凄く素敵ね♪うん♪梓君可愛い♪』


梓「っ;////杜琶………」






杜琶の綺麗な瞳が嬉しそうに細まる。ドキン……梓の胸が揺れ動く。笑顔が綺麗で誰にでも優しくてだけどもちゃんと信があって強い女性。そんな杜琶に惹かれない方がおかしい。






あぁ本当に………梓は自分の頬に添えられた手を梓の方に引っ張ると杜琶は体制を崩し梓の方に倒れかかる




━━━━ぐいつ…




『えっ……?』





そして梓に抱き締められると





梓「だったら杜琶が僕を笑顔にさせて?それとね僕は杜琶の笑顔が凄く好きだよ。杜琶の笑顔は幸せな気分になるんだ……




『梓くん…………ありがとう。』






そう言って杜琶は梓にとびきりの笑顔を向けるのだ。






あぁこの笑顔がいつか自分だけのものになったらどれだけ幸せだろうか。






だがそんな甘い雰囲気も






椿「ちょーっと!?なんでふたりのせかいに入ってるわけ?俺いるんだけど?」




梓「あれ?椿いたの?」

椿「ちょっ;!!!梓ひどいっ;!!!」


『クスクス♪本当に仲が良いね♪』











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