*K&B*
□*りんごのとなり
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文月は後輩の告白を断ると帰って行った。悠太も腰を持ち上げると高橋を待たせている校門に向かって行った。
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次の日、いつものように屋上でお昼を食べている。文月は教室に忘れ物を取りに行くと高橋さん達のグループが二人の話をしていた。高橋さんが悠太は話をふってくれるし優しいし楽しかったと話をするが友達はそれをふーんの一言で片づけ次にはもうその会話は終わっていた。文月はその事を黙って聞いていた。
その日も悠太は高橋さんと帰るためみんなとは帰らなかった。文月は高橋さんの気持ち、解らなくもないなと考えていた。誰しも嫌われるのは怖いから……
次の日、いつものようにお昼ご飯を屋上で食べ終わると悠太が別れたことを告げてきた。
千「いやーこのたびは残念だったね!!ふられんぼう将軍!!まぁ女は星の数ほどいるって言うし!元気出しんしゃい!!」
悠「なんか…とりあえずなぐさめる空気だけは感じられませんよね…」
葉「千鶴にお月様と出会える可能性は低いけどね。」
本当に、なぐさめる気がないのか悔しいのか羨ましいのか…文月は祐希の隣で祐希のマンガを一緒に見ていた。
千鶴が内緒にしていた罪は重いとまだ言っているので悠太は仕方なしにジュースをおごると言って立ち上がった。
悠「でもお金なくて一本しか買えないからみんなで回して飲んでね?あっ文月は別だけどね?」
野郎同士の間接チュー祭りと要は萎えていた。文月の要のその言い方がツボに入ったのかくすくすと笑っていた。悠太が出たあと祐希はそれを追うように屋上をでると文月もまた後を追った。
悠[落ち込むもなにも……]
「どーんっ」
悠「!!?;」
階段を下りていると祐希が急におぶさってきた。悠太は何とか踏ん張り転ぶことはなかったが
悠「ちょ…と――お兄ちゃんこの歳でギックリデビューするとこだったよ?なんですか。」
祐「ついてったげる」
悠「…………いいよ…重いし…」
祐「いいじゃんデートデート。」
『どーんっ♪』
「「!!!?;」」
今度は祐希の上から文月がおぶさるよう飛び乗ってきた。
『私もデートに付き合う一緒に行きましょ♪』
悠「文月……もぉー流石に2人はキツいですよ。」
━━━少しずつ
今よりもっと
好きになれたらいいよね
『悠太君は本当に優しいよね♪』
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