短歌
□別れ
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捨てるなら捨てる前におっしゃって
そしたら私あなた憎める
振り向きもしない君から手を振られ
僕が振り向く雨の夜です
あなたから借りたCDなくしたの
なくしたものは一つじゃないよ
口付けをねだるあなたに本能をくすぐられたの
昨日まではね
泣きながら謝る僕の左手を離した君に言い訳はない
忘れたい、で忘れられる人ならば忘れてしまえ
いっそ全てを
約束は千切れてしまった知らぬ間に
一本だけの糸だったのに
手をつなぎぬくもりだけを信じてた
遠い昔のことのようです
あなたしか居ないと信じた恋だから胸の底まで盲目だった
声あげて泣いても君は戻らない
花占いも嘘ばかりだわ