ショートシナリオ

□Leave out all the rest
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「Leave Out All the Rest」





夢を、見ました



私が時の中に消えてゆく夢…






あなたは、そんな私を引き留めるように泣いていた
…それ以外にはなにもない
この世界で、あなた以外に私を知る人はいないから……









私は突然眠りから覚めて、とっさにあなたを見た。
………私の隣で気持ち良さそうにすやすやと寝息をたてる愛しき人…
私はフッと笑みをこぼしてその前髪をそっと撫で、もう一度横になった。







……もし、本当にその時が訪れてしまったら…
今ある時間で何を残してあげられるだろうか。
笑顔を与えてくれるあなたに何を捧げればよいのだろうか。

私はカーテンの隙間から漏れる月夜の光りを見つめながら、考えていた。








……もし聞いてくれるならば、これだけは伝えてもいいですか……?







もし本当にその時が来たら
私が抱えてしまったこの気持ちを…どうか許して下さい
生きる時空が違うあなたに捧げた特別な気持ちを
時に感情に任せてひどいこともしました
どうか…どうか…許してもらえますか?


そしてもしあなたがひとり寂しく思ったときは、どうか私のことを思い出して下さい
私との思い出で、あなたに潜む空虚な部分を、そっと受け流して下さい…
それだけは、あなたに伝えておきたいのです
……それだけはどうしても…






どうか泣かないで…愛しい人…
時に逆らえることは出来やしない

そして『日の本一のつわもの』と言われてきたが
…本当は……完璧な人間なんかではないということ
今もあなたを前にして胸がどうにも締め付けられてしまいそうだ…

もしかするとおそらく、…誰もが心の脆い生き物だったのかもしれない







……もし聞いてくれるならば、これだけは伝えてもいいですか……?







もし本当にその時が来たら
私が選んだ道をどうか許して下さい…
それから、あなたの心にいつまでも残るような
そんな思い出を今はたくさん…たくさん…作らせて下さい


そしてもしあなたが悲しく思った時は、どうか私のことを思い出してください
温かな気持ちが、心に溜まった悲しい出来事をそっと洗い流してくれるように…
それだけはあなたに与えておきたいのです
……それだけはどうしても…








…忘れないで下さい

あなたの心の奥深くには笑顔で隠した悲しさを抱えていることを
そして周りには、…あなたを助けてくれる人が沢山いるということも

……ほかでもなく、あなたの周りに











……あはは…なんだろう。

今夜の月夜はかすんで見える。
暗闇に差し込む光もぼやけて見えるようだ。




…でも今はあなたの隣にいる。
今を精一杯生きるために明日も早起きして、出来ることはなんでも与えてあげよう。








おやすみ、愛しい人……。







私は目をごしごしと擦ると、再び眠りの中に落ちて行った。










When my time comes,

Help me leave behind some
Reasons to be missed.

And when you're feeling empty,
Keep me in your memory.

Leave out all the rest...
Leave out all the rest.....






「Leave out all the rest」
song by LINKIN PARK







●あとがき●
詩です。
…正確に言えば、歌詞です(爆笑)
もっと正確にいえば…現存する同曲の歌詞を、幸村的解釈に乗っ取って訳してみました…!!(爆)

切ないです…。実は長編は、中間あたりから切なくなる予定です(爆笑)あくまで予定です。
この幸村は、かなり終盤の頃のイメージです。
なんかものっそ切ない小説が書きたくなったのでした。

この曲、ものすごく幸村さんのイメージにピッタリで、曲調もピッッッタリンコで、私の大ッ好きな曲なんです。
最近何百回もリピートして聞いているのですが、なんだか無性に幸村の言葉として書きたくなってしまったので勢いで作りました(笑)
ご興味のある方はゼヒ原曲を聴いて頂きたいです…!!!!!!(youtubeとかにアリマス!!!!!ゼヒゼヒ!!!!!!!(*´∀`)q)
…ものすごく切ないです。そして、吐息まじりのボーカルがすごくイイです。ブレスとかたまらん…(ヘッドホンがお勧めvv)
ムソカツの幸村の声もこんなカンジだといいなぁ…(笑)
幸村のイメージで聴いてみたい方はゼヒ、プロモじゃない映像でお試しください!!!!
(聴いたら是非是非メッセージ下さい!!)

兼続「……失礼するぞ。聞きたいことがあるのだが、私の小説数は2人より少なくないか…?(号泣)」

  …ぎくり。

 by papercut
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