小説@

□リキッド総受け?
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*艦内リビングルームにて*


「よー、ちょいPC使わせてもらうぜー」


了承の言葉を受ける気などさらさらないのだが、一応決まり文句を垂れてパソコンを取り出した。
カタカタという音が部屋に響く。
そしてカチッと何かをクリックする音がして、少しだけ雑音が流れ…。




『あっ、あっ、……だめっスよ、そんなぁ……っ』




「ぶっ!」


「!?…げほっ」


リキッドの音声が流れた。
しかも、軽く御法度なものが。
あまりに唐突に流れたために、ロッドは飲んでいた酒を噴出し、マーカーは軽く蒸せ、ハーレムはくわえていた煙草を落とし、Gは服を縫っていたため思わず針を自身の指に刺してしまった。


「うわっ、汚ねーな……いきなり噴くなよイタリア人!!」


音声を流した当の本人はちっとも悪びれた様子を見せることもなく。


「え、ねぇ…それ誰の声?」


おそるおそるロッドが聞いたのだが、返ってきたのは悲しくも予想に反しない答えだった。


「は?おまえ耳おかしくなったのかよ。リキッドに決まってんじゃん」


「やっぱリッちゃん!?」


「どうやって録ったんだ?」


「盗聴&複合」


ハーレムの質問に至極あっさりと犯罪的要素で返答した。


「あのボウヤは気付いていないのか?」


「多分な」


「にしてもよく出来てるねー」


「まーな。超高音質だし。それとまだ未完成なんだけど……お前らには特別に聞かせてやるよ♪」


楽しそうに、またもカチッと別の場所をクリックした。




『ひゃ!?あっ――大っき……やぁ…!も、むりっ…許してぇ……ッ』




「うわ…すっげ……」


「エロいなー、リッちゃんvV」


複合されたものだとはもう誰の頭にも無い様子。
ちょっと危険な空気が流れていたのだが、さらに、と付け加える形で写真を何枚か取り出した。


「盗撮写真もあるぜー」


「オイ…これはギリギリじゃないのか!?」


「こっちは完全アウト…」


そこには寝顔やら着替え中やら入浴中やらのリキッドの写真の数々が。
盗撮なのでうまい具合に湯気で隠れるとかそんな漫画みたいな事態は当然起こるはずもなく―――つまり『アウト』な写真も数多く存在するわけで。


「っつか何のためにこんな…」


「今ならセットで十万円♪」


ハーレムの疑問の声を遮って値段を提示。
ちょっと高いかなー、とも思ったのだが、その予想は良い意味で裏切られた。


「「買った!」」


「毎度ありー」


本当に、間髪入れずあっさりと。
ここまで潔いとやっぱりもう少し高値でも売れたかな?と思案してしまう。











リキッド総受け?

本当にリッちゃんは売れるんだよねー、小遣い稼ぎには持ってこいだよ♪
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