長編小説

□帰魂−2
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昨日のあかねが頭から離れない。

絡み付く腕の感触と、肌の温度が、まだ俺の中に残っている。
俺達の気持ちが一つになった瞬間だったようにも思える。
俺からも抱きしめるべきだったと、後々になって後悔した。


だけどこれは始まりにすぎない。
だって俺とあかねはこれからもずっと一緒なのだから。

…少なくとも俺は、そう思っていたんだ。






―帰魂 2















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