月の夢

□間章【温かなモノ】
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そんな3人の様子を見ていた白桜は思わず笑ってしまった


「プッ…フフフフッ」



「は…?」


突然笑いだした白桜を3人は呆然と見つめる


「フフフ。ごめんなさい、つい…」


(あぁもう…この人たちは――)



彼らはどこまでも自分に心を許してくれる



それが嬉しかった


「将臣、重衡…知盛。宴が楽しみね?」




「…お、おぅ!」


「…はい」


「…………あぁ」




雪溶けを迎えた春のような眩しい笑顔に、3人は瞳を奪われた
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