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□人の噂も‥。
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俺が仁美に声をかけたのはほんの気紛れ。
男達の間では簡単にやらせてくれるって言う話しもあって興味本意。
仁美は六番隊の死神だから阿散井に橋渡しをしてもらって今は二人で飲みに来ている。
まともに話をするのは今日が初めてだった。
六番隊にいるのは知っていても何だか冷たいと言うか近寄り難いと言うか相手にされなそうで敢えて声をかけなかった。
話してみると印象はガラッと変わった。
いい加減酔いも回って来たしそろそろ本題に入ろうか。
「なぁ、仁美‥俺の部屋に来ないか?」
『それって‥今夜一晩付き合えって事?』
「まぁ‥そう言う事だ」
『お断りします。檜佐木副隊長も噂を聞いて私を誘ったんですか?』
「ぃゃ‥あ‥えっとだな‥」
『無理しなくていいですよ。近頃そんな男ばっかりでもう慣れました。ただ、ひとつ言ってもいいですか?』
「な、なんだ?」
『バカにしないで下さい。ここはご馳走になっておきます。おやすみなさい』
「あっ‥仁美‥」
どうやら怒らせちまったみてぇだな‥。