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□ロングロード
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小学生の頃から一緒だった仁美は今俺の秘書をやっている。

ガキの頃から好きなやつ。

何度か想いを伝えた事もある。

最後に伝えたのは大学を卒業する時。


『修兵はおじさんのあとを継ぐんでしょ?私なんか相手にしてちゃダメよ』


全然相手にされなかった。

仁美は俺とは違って自分で学費を稼いで学校を出た。

二年の終わりに両親を亡くし大学もやめるのかと思った。

ところが、少しの保険が入るからと言って足りない分はバイトをしながら大学を出た。

一時は飯もろくに食えない程の時があったりしても一言も泣き言を言わなかった。

そんな奴から金がないなんて事も一切言わなかった。

どうしてそんなに頑張るのか聞いた事があった。


『父さんと母さん‥二人とも息を引き取る時に言ったの。大学だけは出してあげたかったって。それなのに二人が亡くなったからってやめたら‥悲しむでしょ?』


笑ってあっさり言い切った。

俺はそんな仁美が大好きだった。





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