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□Diamond
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執務室に凄い音を立てて入って来たのは六番隊副隊長の阿散井恋次。
たまたま執務室を出ようとした私とぶつかった。
「仁美!先輩は!?」
『中にいる‥痛いなぁもぉ‥』
「悪ぃ!先輩!!朱希子が‥」
あんなに慌ててる恋次を見たのは初めてかも知れない。
それには構わず書類の配布に出た。
各隊を回って執務室に戻ると数人の隊士が困り顔をしていた。
『どうしたの?』
「杉田三席!副隊長が戻らなくて‥」
『あらまぁ‥。ごめんね、それじゃあ帰れないよね。後は私がやるから書類は纏めて私に頂戴。そしたら帰っていいよ』
ホッとした隊士達はそれぞれ帰って行った。