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□Sweet memorys
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「杉田三席!至急四番隊まで来て下さい!」
なぜ呼ばれたのか聞かなくても分かった。
認めたくない現実がきっと待っているに違いない。
分かっていても行かない訳にはいかない。
四番隊の病室の前に立ち呼吸を整えてから中に入ると卯の花隊長がいた。
ベッドに横たわる修兵の状態に愕然とした。
今までも何度か怪我をした事はあったけど、こんなに酷い怪我は初めてだった。
卯の花隊長から怪我の状態を聞いたけど何ひとつ頭に入って来なかった。
どうなるかと思ったけど修兵はそれから二日して目を覚ました。
『良かった‥このままだったらどうしようかと思った』
「誰だ‥お前」
『冗談はやめてよ。九番隊の子達も心配してるよ。でもこれでみんな安心できる』
「お前は誰だって聞いてんだよ」
『修兵?あなた‥』
やっと目を覚ましたと思えば修兵は記憶をどこかに置き去りにしてきたようだ。