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□後悔
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付き合い出して半年が過ぎていた。
休みの日に仁美を迎えに行った俺の前で他の男とキスしている場面に出会した。
頭に血が登った俺は男を殴り飛ばして仁美を部屋の中に引っ張り入れた。
部屋に入ると襟元を掴んで壁に仁美を押し付けて問い詰めた。
「仁美、どう言う事だ!?」
『告白されて急に抱きついて来てキスされそうになったから逃げたのよ!』
「嘘つくな!俺にはキスしてるようにしか見えなかったぞ!」
『嘘じゃない!』
「くそっ!来い」
頭に血が登りきっていた俺は嫉妬に任せて無理矢理に滅茶苦茶に抱いて思い付くままに酷い事を言ってグッタリしている仁美をそのまま置いて部屋を出た。
裏切られた思いで一杯だった。
悔しかった。
やっと信じる事が出来ると思ったのに嘘をつかれた事がショックだった。
それからぱったりと仁美の姿を見る事はなくなった。