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□後悔
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十番隊の戸を挨拶もそこそこに勢いに任せて開けた。


「檜佐木、何だってんだ‥騒々しい」

「日番谷隊長!仁美は何処ですか?逢わせて下さい」

「今は書類を配りに行ってるがもう戻る頃だ」

「何であんたが仁美の事知ってんの?」

「院生の頃に‥ちょっと」


一瞬答えに躊躇した俺を二人はおかしな目で見ている。

その場の雰囲気に戸惑っていた時


『戻りまし‥‥た』


久しぶりに見た仁美は阿散井が言ってた通り綺麗になっていた。


「仁美‥‥」

『修‥兵‥』


何とも言えない空気が二人と執務室を支配した。


「仁美‥話が‥」

『ぃゃ‥‥来ないで』


一歩踏み出した俺から逃げるように後退りしゃがみこんでしまった。


「少しでいいんだ。頼む」

『ぃゃ‥いや!』


座り込んだ仁美に近付こうとした俺と仁美の間に日番谷隊長が割って入った。


「檜佐木、何があったかは知らねぇが今日は帰れ」


日番谷隊長の落ち着いた話し方が俺に冷静さを取り戻させてくれた。


「‥‥わかりました」


諦めて執務室を出た。

当たり前の成り行きだと分かっていた。

分かってはいても辛かった。

やっぱり無理だよな‥

あんな別れ方してる訳だしな。

時間をかけよう。

それしかないな。





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