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□人の噂も‥。
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聞いてた話とまるで違う展開に戸惑い、話の真意を知りたくて阿散井を訪ねる事にした。
阿散井は部屋で吉良と二人で飲んでいた。
「先輩まさかあの噂真に受けたんじゃ‥」
「そのまさかだ‥。バカにするなって言われちまった」
阿散井が本当はどう言うつもりなのかを聞いて来た。
仁美と話すまでは興味本意だった。
だけど、話す内にそれも変わって行ってすっげぇいい女だし話してて楽しいし、そんな仁美をもっと知りたいって思うようになってたんだ。
そう阿散井と吉良に話すと阿散井は仁美の事を話し出した。
仁美の噂はどこから出たのかは分からない。
けど、本当の仁美は身持ちが固くてどちらかと言えば男を寄せ付けないタイプの女だと言う。
過去の恋愛が仁美をそうさせたらしいって事も教えてくれた。
噂については仁美曰く、過去に淋しい時期があってその頃立て続けに何人かと付き合ったからそのせいであんな噂になったのかなって諦めきったように笑っていたとか‥。
吉良も仁美について話してくれた。
あの市丸隊長を本気で悩ませたのは後にも先にも仁美くらいなもんだろうって‥。
いくらどんな風に口説いても堕ちないと悩んでいたそうだ。
そんな話を聞きながら俺は決意を新たにした。
「阿散井、吉良、俺は決めた!」
「どう決めたんすか?」
「仁美を俺の女にする!」
「それはどうっすかね〜。今仁美は朽木隊長といい感じですよ?時間の問題ってやつですよ」
「負けねぇよ」
阿散井達の前で捨て台詞を残し自室へ戻った。