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□人の噂も‥。
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抵抗しない仁美にキスをした。
されるがままにキスを受ける仁美。
「お前を抱きたい。‥勘違いしないでくれよ‥あの時とはまるで違う気持ちなんだ。何度も言ってるけどお前が好きなんだよ‥」
『‥いいですよ‥抱いても』
「仁美‥」
酒の勢いもあって部屋に連れて帰るまでの余裕がなかった俺は執務室で仁美を抱いた。
裸の仁美を抱きしめたまま余韻に浸っていた俺を一気に現実に引き戻してそのまま突き落としたのは仁美だ。
腕からすり抜けた仁美は身支度を整えながら俺に言った。
『今日の事は忘れて下さい』
「どうして‥」
『もう気が済んだでしょ?好きでもないのにこれ以上‥』
「適当な気持ちで抱いた訳じゃねぇぞ?お前は‥どんな気持ちで俺に抱かれたんだ?」
『そんなの決まってるでしょ?私はずっと貴方が好きだったから!‥っ!ぁ‥』