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□ロングロード
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卒業と同時に就職が決まってる奴と決まってない奴は半々だった。
俺は親父の会社を継がないといけないから必然的に就職はうちの会社に決まっている。
一方の仁美はバイトしていた店の奥さんが病気で人手が足りないから辞められないと言ってバイトを続けてた。
俺達は暇を見つけては逢っていた。
大学を卒業したら何故だか急に仁美の女の部分を強く意識するようになった。
お互いの休みが重なった時、飲みに行こうと誘って家に連れて帰った。
部屋に帰ってからも二人で飲んだ。
と言うか飲ませた。
飲ませて仁美を抱いた。
翌日目が覚めても仁美の態度は変わる事がなかった。
それからは逢う度に仁美を抱いた。
そんな日々に俺は満足していた。