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□タッチ・ミー
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仁美の忙しさは俺の比じゃない。
仁美は五番隊の三席。
藍染隊長がいなくなった事から立ち直れずにいる雛森の代わりに仁美が五番隊の殆んどを背負っていた。
雛森と仁美、今はどっちが副官だか分からない程だ。
無理をするなと言えば
『桃ちゃんまで失いたくないの‥。隊長の事は時間が解決してくれる。だからそれまでは私が頑張る』
仁美の決意は誰にも変えられない。
そう感じた俺には見守る事しか出来ない。
俺同様に忙しい仁美になるべく負担にならないようにしたい。
俺に何ができるだろう?
せめてわがままを言わないようにしないとな‥。
そう思った。
欲を言えば仕事が終わった後もずっと一緒にいたかった。
俺達の非番はなかなか重ならない。
それを淋しいと思うのは俺だけじゃなかった。
『仕事‥終わった後も逢えるんだよ?』
仁美はそう言ってくれた。