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□Sweet memorys
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いろんな人が入れ替わりお見舞いに来る中で、誰だか分からないのは私と数人の人だけ。
あと自分自身の事。
卯の花隊長によれば珍しい事のようで注意が必要だと言われた。
私の事が分からないと言われても毎日変わらず修兵の世話は私がしていた。
修兵にはそれがとても不自然な事のように思ったらしくて私にじゃなく恋次にそれを伝えた。
「そう言う事だから檜佐木さんの面倒はあの人が言う奴にみてもらう事になった」
頭を何かで殴られたような感覚だった。
目の前が真っ暗になった。
修兵が選んだのは私と付き合う前に付き合ってた人。
お互いが同時期に浮気をしていて別れたと言っていた人。
何日か前にもよりを戻したいと言って来て困るって言っていた相手。
なのに、今の修兵の中では修兵の恋人は彼女だと思っているらしい。
冬美さんに看病を代わってから一度病室に行ってみた。
二人はどこから見ても仲のいい恋人だった。