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□自殺志願
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それから俺は暇を見つけては六番隊に顔を出すようにしていた。
阿散井と会話をする中で仁美に話を振ってみるものの返事が返って来たためしはなかった。
それでも構わずに六番隊に行っては話しかける事を繰り返していたある日、本当にくだらない会話に仁美が反応を示した。
それを見逃さなかった俺は空かさず同意を求めるように仁美に話を振った。
「仁美、お前笑ってっけど阿散井が言ってる事おかしいと思わねぇか?」
『二人とも可笑しいですよ』
そう返してクスクスと笑った。
これにはさすがの朽木隊長も驚いて筆を落とした。
その日はそれ以上かまわずに九番隊に帰った。
その後の仁美は俺が行くとお茶を出してくれるようになり、更に日を追う毎によく笑ってくれるようになった。