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□自殺志願
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そんな日を繰り返す中で朽木隊長に呼ばれた。


「仁美がこのところ随分と笑顔を見せてくれるようになった。だが、私達だけでは以前の仁美の笑顔を引き出す事が出来ないのだ」

「自分に何か出来る事があるのでしょうか?」

「貴様は気付いてるはずだ。私達には見せない笑顔を檜佐木、お前には何の躊躇いもなく見せている」

「そう‥でしょうか」

「仁美は六番隊にとってなくてはならない存在だ。檜佐木、仁美の事をよろしく頼む」


終始背を向けて話していた朽木隊長が最後だけ俺を見て仁美を頼むと言った。

あの朽木隊長が。

仁美に惹かれた理由が今はっきり分かったような気がした。





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