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□誤解
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翌朝、執務室に出て来た修兵は頭ごなしに私を怒鳴り付けた。


「仁美!昨日はどうして帰らなかったんだ?俺と別れるつもりか?俺はお前とは別れねぇぞ!」


執務室にいた他の隊士もみんな驚いて修兵を見ていた。

入り口で怒鳴ったあと、私のすぐ傍に来ると皆が見ている事にも気づいていない修兵は言葉を続けた。


「どこに行ってた?言ってみろ‥まさか他の男の所とか言わねぇよな?」


さすがにこの言葉は許せなかった。

さんざん帰って来ないで香水の匂いを撒き散らしてた人には何も言われたくなかった。

でも、そんな事を皆が見ている前で言う訳にもいかず、一言言えばどんどん言葉が溢れてしまいそうだったから黙る事にした。


『あとでお話します』


それだけ言って書類に目を落とした。





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