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□姉貴
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護廷十三隊に入るずっとずっと前から修兵に片想いしてた。
長い片想いを続けて来たのは恋をして許される関係じゃないから。
だからこの気持ちにはふたをする事に決めて誰かに告白をされれば付き合ってみる事もした。
気持ちを隠し続けたおかげか、修兵とは離れる事なくずっと一緒にいられた。
でも、いつかはこんな日が来ると覚悟はしてあったはずなのに現実は私に絶望を教えた。
あの時、あの角さえ曲がらなければ見る事はなかったはず。
二人がキスしてる場面なんて‥。
二人を見てショックを受けた私は用事も忘れてそこから引き返した。
そして六番隊に戻り隊長に怒られた。
任された書類をなくしたからだった。
二人の事で頭が真っ白になってしまって書類をどこかに置いて来てしまった。
書類をなくした事や怒られた事が更に私を突き落としてどんどん暗い気持ちになっていった。
なんとかその日をやり過ごしたと安心した夕方、修兵から恋人が出来たんだと知らされた。