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□姉貴
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偶然そこにいたのが阿近さんだっただけ。

ただそんな風にしか思ってなかったのは私だけだったようだ。

ベッドの中で煙草を吸っていた阿近さんは私の体を引き寄せた。


「昔から一途なお前の事だから暫くは辛いだろ?さっきも言ったがいつでも来ていいからな」

『もう行きます』

「待て」

『ありがとう阿近さん。でも‥』

「俺の事はいい。全部受け止めてやるから。傷付いたお前につけ込んだのは俺だ。うまく使え」


阿近さんのおかげでだいぶ楽になれた。





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