交差する星屑

□恋する○○同盟
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-昼休み…屋上-




「ふわぁあ…」


んー、今日はいい天気だねぇ…オレは、金網を背に座り込み、足を伸ばす。


「こんなにいい天気だと、授業放って寝たくなるぜ…」



愛用の赤い帽子を鍔が前に来るように被り、目元に影をつける。たまにゃあのんびりするのもいいもんだ…オレは、風を受けながら目を閉じ、授業も忘れて熟睡モードに入ろうとした…んだが…



「あおいー!!いるー?」



一つの大きな声によって、オレがここで惰眠を貪る事は不可能になる。


「あ、いた!あおい、こんな所にいたんだ♪」

「あおいなんて人物はいないぜ。"あおい"」

「ここに二人いるって突っ込みは?」

「無しで頼む」


オレは目の前にいる茶髪で長髪の女の子をあおいと呼び、目の前の女の子はオレの事をあおいと言う。


目の前のは比良坂あおい。オレより2学年上の上級生だが、普通に話をしている…ちなみに、自己紹介が遅れたな。オレは真中あおい。目の前にいるあおいとおんなじ名前だ。だからこそのさっきのやり取りだ。


「あおい、頼むから静かにしてくんねぇか?今からオレは睡眠タイム…」

「えぇ〜せっかく見つけたんだから寝かせないよ!」


…あーうん。やっぱりこうなるわけな。だけどま、静かにして欲しいのは確かだが。オレも大概騒がしいが、人の名前を叫びながら歩き回らんでくれ。自分の名前を叫んでいるようなものでもあるんだぜ?
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