□SS置き場
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飽紅さんリクエスト


〜夕焼け空の下で〜(はやと×そら)






「…あ〜う〜…」


夕空の並木道、二人の男女が肩を並べて歩いている…少女は、ぐで〜っと肩を落としながら、青年は、苦笑いしながら、並木道を歩いていた。


「…テストなんて…テストなんて…」

「…まぁまぁ、つぎ頑張ればいいじゃないですか」


青年がそう言った途端、少女が顔を上げる。


「そうは言うけどね…今回は今までにないくらいに頑張ったんだよ?こんだけやって駄目なんて…あぁ…折角勉強手伝ってくれたのに……次回のテストなんて無くなっちゃえ…」

「…まぁ、ローマは1日にしてならず、と言う事ですよ♪そら?やっぱり毎日の積み重ねが大事ですよ?また、いつでも手伝いますから♪」


そう言われ、少女…そらがため息を一つついて、少しだけ微笑む。そらは、これだけ落ち込んではいるが、実は成績はさほど悪くはない。ただ、掲げた目標に到達できなかったから、落ち込んでいるのであった。


「…せめて、全教科後五点ずつ上げないと……はやと?」


そらに呼ばれ、はやとと呼ばれた青年が反応する。


「…どうして、今さら勉強を?そらは、大学に行かないんじゃ…」

「………」


そう言われ、そらが沈黙する。そして、やがて口を開いた。
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