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□SS置き場(Ver.東方)
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〜常識クライシス〜(早苗→空)
「はぁ…」
私はため息を一つつく…その原因は、私自身がよくわかっている。
涼風空(クーさんと私は呼んでいる)…最近、幻想郷にやってきた私と同じ、外の世界の人間であり、博麗神社の巫女をしている元気な女の子だ…そう、《女の子》なんです。
その事実が、私を苦しめていた。
男の子のように整った顔立ちに明るい人柄…私はコトもあろうことか、恋をしてしまった。相手が《女の子》で、自分も《女の子》だというのに…
女同士の禁断の愛…その響きだけで何だかイケない感じがして、私を苦しめる。
相手は女の子だから恋をしちゃダメ。そう思えばそう思うほどに逆に思いは強くなっていく…なんだかおかしくなってしまいそうでした…
…しかしです。とある言葉が私を救ってくれました。その言葉はたった二文。しかし、私にとっては大きな言葉…
ーーここは幻想郷よ?…外の世界での常識はここじゃ通用しないわ♪
…隙間妖怪さん、ありがとうございます。その言葉で迷いを吹き飛ばす事が出来ました。
「…あら?早苗、今日はどうしたのかしら?」
「霊夢さん…
負けませんからね!」
「?」
迷いが無くなり、澄み切った視界でみてみると、私の周りにはライバルがたくさんな事に気付きました。
その人達が全員女の子な事には少し驚きましたが、ここは幻想郷…常識に捕われてはいけないのです。
「クーさん♪」
「わっと、どうしたの?早苗。今日はいつもより元気だね」
「クーさん…私、頑張りますから!」
「え?う、うん…(…何を頑張るんだろ…?)」
まずは、今よりもっと仲良くなることから始めよう。悩んだ分だけ時間を無駄にした。私はそう思いながら、今日も博麗神社へ足を運ぶのでした。
後書き
記念すべき初SSは早苗→空でお送りしました♪早苗さんは最初、女の子同士の恋に抵抗がある…といいなぁって思って出来た産物。うん、駄文だね(笑)