ТimЁ≠DooЯ
□標的4 問7
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ハルが問題文を読む。
「問7ですね。これ習いました。わかると思います。」
「「「おおーっ」」」
ハルの言葉に3人が感嘆の声を漏らす
一方それに沙耶香はため息をついた。
『いつになったら終わるんだろーな。
待ってんのも疲れるぜ。』
その言葉と裏腹に沙耶香の表情は楽しそうだ。
「俺は待たせる派だぞ」
それにリボーンはニヤリと笑って答えた。
苦笑する沙耶香にリボーンは「食うか?」とスイカを差し出した。
はにかみながら受け取る沙耶香にリボーンの頬が少し赤くなった。
--3時間後--
「ごめんなさい!
わかりませんー!!!!」
あれから3時間がたった
『…ぶっ!!』
謝りながら言うハルにショックをウケたような3人の顔が面白くて思わず噴く。
「なに葵笑ってんのー!?」
「わかんねーなら端っから見栄切んじゃね──!!
葵も笑うな!!」
「とける気がしたんです…………。」
『だって面白いんだもん』
隼人の喝にプウッと膨れる沙耶香。
それに隼人は赤くなり、口をパクパクさせる。
どうした?と首を傾げるともっと赤くなって顔をそらされた。
その瞬間、ガラッと音がして窓が開き、歌いながら誰かが入って来た。
睨みながら殺気を漂わすツナと隼人に入って来たランボは冷や汗だらだらだ。
可愛いとランボを抱き締めるハルについにツナのイライラが最高潮に達した。
「お前達!宿題の邪魔するなら帰ってくれよ!」
キレるツナに謝るハル。
そこまでキレるこっちゃねーだろと思いながら傍観する。
「まーまー。
落ち着けってツナ、獄寺
とはいえ中1の問題だぜ──。大人に聞きゃ──わかんだろ?」
武が苛々している2人をなだめる。
それに沙耶香はさすが武!!と感心した。
武の言葉にツナと隼人が思い浮かべたのは大人ランボ。
しかし、直ぐにそれは消えた。
その時の2人の思考とオーラが黒く見えたのは、俺の気のせいであって欲しい…。
『そんなに難しいの?
ちょっと俺に見せて。』
俺の言葉に武がプリントを渡す。
3人の視線に若干期待を感じる。
問題を見た俺は顔をしかめた。
明らかに中学で習う範囲をこえている。
こんなの習わないんだからわかるわけない。
『答えは……4?』
「えっ!?」
「なっ!?」
「それ、本当か!?」
確かそうだったはずだ。
でも漫画と問題文が違うという可能性がある。
『多分――、でも確実じゃないから書かないほうがいいかも…。
つか、これ中学生の範囲じゃない。』
顔が輝かせた3人が目にわかるように沈んだ。
それに申し訳なく感じる。
俺のせいでツナと武が落第になっても困る。
どうせ最後にはリボーンが助けてくれるわけだし…。
「ああ!
この問題とけそーな大人の女性知ってます!!」
「マジ!?」
ハルの言葉に3人が反応する。
ハルがその人の事を言うと美人で趣味が料理という完璧なのに皆感心していた。
(やっぱ男子は料理が出来る美人がいいのか)
と思うが俺には関係ないか!っと投げ出す。
自分がモテることを知らない沙耶香はやはり鈍感だった。
それより……
『……呼ばない方がいいと思う。』
「葵?」
何で?という感じでツナが不思議そうな視線で見つめてきた。
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