ТimЁ≠DooЯ
□標的4 問7
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「あ、もしもし、ビアンキさん?」
俺が止めたのも虚しくハルがビアンキを呼ぶ。
その人物の正体がわかった瞬間、ツナと隼人が焦り始めた(特に隼人が)。
必死に止めようとする2人をハルが不思議そうに見る。
下で自転車のベルの音が響いた。
「速っ!!!!」
「ちょうど通りかかった所みたいです。」
ハルがそう言った瞬間、隼人は階段を駆け下りて玄関に向かっていた。
カチャ
「お邪魔しま…」
バタァンッ
ガチャッ
シャ───ッ
ドアを開けて入って来ようとしたビアンキに隼人がドアとカギとチェーンを閉める音が三連続で響いた。
隼人の息が荒い。
すると、ビアンキが勘違い発言をし始め、隼人が心の中で突っ込んでいた時だった。
『隼人、早くドアから離れろ!!』
叫んだ時にはもう遅かった。
変な煙が出てドアノブが溶け始める。
舌打ちをして階段を飛び降りる。
驚異的な身体能力に後ろから驚きの声が上がったが、今はそれどころではない。
隼人の腕を引っ張り、こっちを振り返ったのと同時に引き寄せる。
「///っ!?」
必然的に抱き寄せられる形に、隼人の頬が真っ赤に染まった。
「(///も、もたねえ…!!)」
若干ビアンキの顔を見てしまって弱ってる時にこの不意打ち。
頭に血がのぼり、くらくらする。
ビアンキがドアを開けて入って来るのと同時、隼人は気絶した。
『え、隼人!?』
(まさかの間に合わなかった!?)
気絶したのが自分のせいだと全く気づかず、沙耶香は慌てたように隼人を支えた。
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「どう、ビアンキ…わかる?」
ビアンキがプリントの問題に目を通す。
そして…、
「そうね…こんなものどーでも良いわ。」
躊躇なくプリントを破り捨てた。
「んな──っ!!破いた──!!!!」
「大事なのは愛よ。」
ツナの叫びを気にする事もなく、普通に言ったビアンキに、さすが…と苦笑しか出なかった。
「まーまー。俺のコピーすっから。」
後ろでパニクり、わめき散らしているツナをやはり武がなだめる。
(武って何気苦労してる?)
考え込んでいるといきなりビアンキが俺の方を向いた。
『!』
「そんな事より、貴方は?」
『お、俺ですか?』
いきなり話を振るビアンキに思わず噛む。
『宮永葵です!
ビアンキさん、ですよね?噂通りとても美人です!!』
本心のままにそう言うとビアンキは驚いたように目を見はったのがわかった。
「貴方がリボーンの言ってた葵…。
気に入ったわ。」
『?』
意味がわからずハテナを浮かべていると突如、後方のドアが開いた。
「返事がないので上がらせて貰ったよ。
どれだねハル。わからない問題というのは。」
「だ…誰?」
部屋に入ってきた人物のことがわかるのは俺とハル、…そしてリボーンだけだろうか。
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