ТimЁ≠DooЯ

□標的18 ディーノ再び
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ツ「へ――、ディーノさんが?」



ツナが感嘆の声をもらす


登校しながら隼人からディーノさんの話を聞いていた。


隼人は簡単にしか話さなかったがそれにいたるまでの事…──裏の事情や計り知れない決意があったのを花澤は知っている。


ディーノさんがお父さんの命の代わりに手に入れたモノはそれに劣らないくらい大切なモノだった


ファミリーとそれを護るための力。



ディーノさんのようにやり手にはならなくてもいいから優しさと思いやりの心を持ったボスになって欲しいと思った。


…まあ、俺が願わなくともツナはそうなるだろうな。


隼「どっちにしろ、俺は好かねースけどね。」



隼人の言葉に今まで感動していたツナが聞く。



隼「年上の野郎は全部敵スから。」


その一言に花澤は悲しくなった。

隼人は過去の事もあるし人間不信になった時期もあるはず。


今こうして俺達と話ている…、それ自体凄い事なのだ。


尊敬、信頼、優しい、純粋、大切、安心─…。


そういった感情を見いだせなければ隼人は心を開かない。

俺と仲良くしている事だってツナがいるからかも
しれないし、隼人の本心なのかもしれない。


でも…、


『でも、ディーノさんはいい人だよ?』


そう言いほんの少し花澤は悲しそうに笑った。


その笑みに隼人が申し訳なさそうにうつむく。


ツナはキョトンとしながら花澤と隼人…両方の顔を交互に見ていた。


武「なあツナ。さっきマフィアって言ってたけど…、」



武の言葉にツナは焦った

武はマフィアの事を知らないのだ。
マフィアの話を堂々とするなどバラすような事。

ツナの頬に冷や汗がつたった。


武「変な会社名だな。お前のおじさんの会社…。」



その解釈にツナはプチショックをうけた。



おじさんでもなければ会社でもない。
何一つあっていない武に花澤は吹き出した。


『武ってある意味想像力あるよな!』



その言葉にツナは何十回も頷きたくなった。


フォォ


その時、後ろから凄い音を出してスポーツカーが走っていた。


スポーツカーはツナ達の前で止まると後部座席のドアが開き、中から縄がとんできた。


縄はツナをぐるぐる巻きにするとそのまま走り出して連れ去った。


隼「10代目!!」

武「ツナ!!?」


『今の何!?』


突然の事に驚きの声をあげる。


リ「ありゃ、ここら一帯を締めてるヤクザ桃巨会の車だな。」


いつの間にか後ろにいたリボーンが平然と言った


ヤクザ…?


その瞬間花澤は走り出していた。


隼「リボーンさん!!
って、沙耶香!!待てよ!」


リ「ヤクザといえばジャパニーズマフィアだ。
大人マフィアに中学生のお前達がかなうわけねぇ
ここは警察にまかせろ。」


隼「任せられません」


武「警察は頼んだぜ、小僧!!」


隼人と武も花澤の後を追い走り出す。



その姿が小さくなった頃影からさっきの車が現れた。


「気に入ったぜ。」


車の中から出てきたのはディーノだった。


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