ТimЁ≠DooЯ

□標的18 ディーノ再び
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デ「あいつ等の頭には、ツナを助けることしかねえ。冷静とは言えねーが信頼は出来る。」



ディーノが嬉しそうに言った。


リ「事実を知ってはずの沙耶香もツナの事で頭がいっぱいで行っちまったな。」


横にいるリボーンが補足するかのように言う。
その言葉にディーノは若干驚いた。



デ「へー、情報屋の言ってた事は正しかったんだな。沙耶香が異世界から来たって事。」


リ「…まあな。」


視線を少し落とし、帽子の影で右半分の顔が見えなくなる。

少しミステリアスな雰囲気のリボーンにディーノはそれに付け足した。


デ「どこのマフィアも欲しがってるぜ。
未知の力を持っているとか根も葉もない噂もたってるみたいだしな。」



リ「しかし、予想外だぞそこまで沙耶香の事が知れ渡ってるなんてな…。」


苦々しげに顔を歪めるリボーンには焦りが見えた


デ「裏世界ではその噂で持ちきりだぜ?」


リ「…ちょっとヤベーかもな。」



リボーンは独自の怪しい雰囲気を出しながら呟いた。




『あー…。しくった。』


完璧に忘れてた。


ハァ…、とため息をつく。


本当はツナはここに居ないのだ。


原作知ってんのに何やってんだ俺…。


悲しくなって近くにいたヤクザを憂さ晴らしとばかりに殴った。


ガチャッ


ドアが開く。


ツナとディーノの目に飛び込んだのは花澤と隼人と武がヤクザを絞めている所だった。


ヤクザ相手にやられるどころか反対に倒してピンピンしている3人にディーノは感嘆した。


デ「大したもんだぜ。」


その一言でツナは友達として3人がが誇らしくなった。



「何してくれてんだ?ガキ共が…。」


出て来たのは組長らしき人物。

威嚇する隼人にディーノは手で制した。


デ「おい待て。
さっき倒した若い衆とはわけが違うぜ。お前等じゃ無理だ。大人の相手は大人に任せとけ。」


そう言うとディーノは一歩前に出た。



デ「俺はキャバッローネファミリー10代目ディーノだ。
こうなったのは全てオレの責任だ。悪かったな。全員の治療費と備品の修理費は払う。

それで手を打ってくれ。」



大人の対応に出るディーノだがマフィアとヤクザは違う。

銃は持ってないしスーツを着こなす奴等でもない


現にヤクザの奴等はわかっていなかった。



「はっ?
ファミリー!?何わけのわかんねー事言ってやがんだ?ここは日本だぜ?」


「チャラチャラしやがって。」



話が通じなそうな奴等に花澤はイラついていた。


大体チャラチャラは関係ないし、ゴツいよりマシだ。
それに、ディーノはチャラチャラもスーツ姿も似合う花澤にとって尊敬できる格好良い存在なのだ。


そんな存在のディーノを馬鹿にされた事でイライラは最高潮に達していた



「金は頂く。そしてテメー等は帰さねぇ!」


ヒャハハハハと下品に笑うヤクザ達に花澤の目が鋭さが増した。



デ「交渉決裂か。
じゃあ力ずくで帰るしかねーよな。

いくぜっ。」


花澤はディーノのその掛け声と共に後ろにジャンプして下がった。


ディーノさんの振るった鞭は隼人と武と自分に当たり、それぞれ呻き声をあげる。


3人共そのままうずくまった。




「ヒャハハハハ。
何だ今のは!!アホだ!自爆しやがった!!」



「こいつ等みんな口きけなくしてやれ!!!」



『そろそろ黙って貰おうか?』




花澤はよく通る声でそう言うと一瞬で間合いを詰め蹴りを繰り出した。


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