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□標的18 ディーノ再び
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花澤の足元に倒れている男。
その場にいた全員何が起こったかわかっていなかった。
足元の男を半眼で見下ろしながら踏みつける。
ただ事ではなさそうな花澤の様子に味方一同目を見開いた。
『…ディーノさんを馬鹿にした罪は重い。
それにツナ達に触れるならぶっ殺す。』
殺気立つ花澤。
ディーノの鞭に当たらなかったツナはびっくりして固まっていた。
リ「ファミリーを守るのはボンゴレ10代目であるお前だぞ。」
銃声が響く。
それに続いてまた銃声が響いた。
ツナの手が大きくなる。
ツ「復活!!!
死ぬ気でヤクザを倒──す!!」
驚くヤクザ達をツナが殴っていく。
花澤も一切無駄のない華麗な動きで倒していた。
デ「いつつ…。
ツナと沙耶香の奴、やるじゃねーか。」
感心するディーノの目にうつったのは後ろからツナに攻撃しようとする奴
デ「危ねえ!」
そう声をあげるディーノだったが、後ろから殴りかかったろうとした瞬間爆発音がし、そいつは吹っ飛んだ。
隼「大丈夫スか、10代目!」
『世話がやけるな…(笑)』
武「後ろは俺達に任せろ!」
ツ「おう!!」
デ「あいつ等………。」
その光景を見て思わず呟いていた。
ディーノが求めていた信頼関係。
それがもっとも確かに見えた瞬間だった。
ロ「俺達も負けてらんねーな、ボス。
何1人怠けてんだ?かっこわりーぞ。」
デ「お前等!!」
自分のファミリーの突然の出現に驚く。
デ「ったくうるせーよっよっしゃ!暴れるぞ!!」
ディーノが鞭を構える。
自分のファミリーの信頼関係も負けてはいなかった。
デ「どりゃあ!!」
鞭をふるう。
先程のディーノとは確実に違った。
護るべきものがある人間は強い。
身体の奥からみなぎる力に任せ、ディーノは鞭をふり続けた。
「うわーっ。」
「ひい!
急に強くなったー!」
結果はもう最初から決まっていたのだ。
こうして桃巨会は壊滅したー…。
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デ「いや――、感心、感心。お前等にならツナを任せられるぜ。」
結局学校には行ってないがいろいろあっていい1日だった。
ディーノさんが上機嫌に言う中隼人は不機嫌そうにそっぽを向いている。
ツ「いや、任せるとか…そんな…っ。」
『はい、任せて下さい!』
困惑するツナに対して花澤は目を輝かせて身を乗り出す。
デ「じゃー、俺、部下と買い物してくら。じゃな」
リ「ちゃお」
『気を付けて!』
ディーノさんが部屋から出て行く。
やっぱ格好いいな〜と花澤は頬を緩めた。
ツ「獄寺君…ディーノさん嫌いだから、もっと突っかかると思ったよ。」
花澤の事も含めてと心の中で付け足し嘆息した。
隼「あいつ、口ばっかりでてんでヘナチョコでしょ?相手にしないことにしたんス。」
『隼人、聞き捨てならねーぜ!ディーノさんは最強で格好いいし!!!』
バンと机を叩き講義する花澤。
隼人はそれにもあまり動じなかった。
ツ「そうだよ…。
ディーノさんはヘナチョコじゃあ…、」
「うわわわ」
ドデ
ドデーン
ツナが花澤に便乗して言おうとしたところ、派手な音がして階段から落ちる音がした。
見るとディーノさんが転げ落ちている。
ツ「ディーノさん」
『大丈夫ですか!?』
隼「やっぱり。」
何も言えないツナと花澤だった。
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