ТimЁ≠DooЯ
□標的3 ポイズンクッキングU
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『はぁ…。もう昨日は最悪だった…。』
そうため息をもらし、げっそりとした顔の沙耶香は昨日の事を思い出す。
家がわからないため結局、沙耶香は表札で探すはめになったのだ。
道もわからないのに、ふらふらと2時間くらい彷徨ってたから精神的なダメージが大きい。
『神の野郎覚えてろよ…。
つーか今原作でどこら辺なんだろ?』
思い出して腹をたてながら疑問を口にする。
自然と足はツナの家に向かっていた。
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『ん?
ツナん家ってどこだ?』
少し歩き初めてから気づく。
昨日適当に帰っていたのでツナの家の行き方がわからなくなってしまった。
『ヤベーなー…。
クソッ、やっぱり神は使えない。』
こんなにイライラしてカルシウム不足かと気になる。
ブツブツ文句を言いながら次の角を適当に曲がると、見知った後ろ姿が見えた。
(隼人じゃん!ラッキー!!)
フフンと上機嫌で、スキップをしそうな勢いの沙耶香は誰から見てもあやしい。
しかし当の本人は気にする事なくその背中に向かって駆け出した。
後ろから物音をたてないように忍び寄る。
『っ!?』
もう少しってところで隼人がいきなり振り返った。
気づいたときには壁に押し付けられ、首にはダイナマイトがつきつけられていて…。
「なっ、葵!?」
『あはは―…、隼人ってすごいね…。』
冷や汗が頬を伝う。
隼人が一丁前の通り名を持っている裏の人間だってこと忘れてた。
少し背中が痛いが、殴られなかっただけましかもしれない。
驚かせるつもりだったのに、逆に驚かされてしまった。
「///わ、悪ぃ!!」
慌てたように離れて謝る隼人の頬は心なしか赤く見える。
(謝るのが照れくさいのか!!)
それが沙耶香との距離が近いためであったが、本人は気づくどころか勘違いしていた。
『そういえばこれからどこいくの?』
「ああ…、このスイカ甘くて美味しいらしいから10代目と一緒に食べようと思ってな。」
そう言い持ち上げた隼人の手を見ると大きくて丸いスイカがあった。
『へぇ〜、スイカか!
今の時期美味しいもんな。』
見覚えあるような気がして首を傾げつつそう切り返す。
「お前も食うか?」
『まじで!?いいの!?』
その言葉で考えていた事は一瞬で吹っ飛んだ。
身を乗り出し、目を輝かせる葵に、隼人は一瞬目を見開いてその後少し赤くなってはにかんだ。
(イ、イケメンっ!!!)←
隼人のかっこ良さに密かにもだえていると、いつの間にかツナの家に着いた。
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