ТimЁ≠DooЯ

□標的5 入江正一
1ページ/2ページ

□■□■□■□■□■□


『ん…。
超寝不足…。眠い…。』



この頃いろいろありすぎてあんまり寝れていない。

霞む目を手の甲でこする。


道路の上でも一瞬で眠れそうだ。




『ってか寝れる!』(どんな自信!?)





ドドドン



『ええ!?』




突如聞こえた爆発音。

地震が起きたように微かに地面が振動する。


眠気は今ので吹き飛んだ。




(今度は何やらかしたんだ…)




呆れつつも笑みを浮かべ、音がした方向に駆け出した。





─────────
──────
───



(確か、ここらへん…)



ついた場所はやはりツナの家の近く。


予想通り過ぎてなんかもう笑える。



人の気配にその方向を見ると、茶髪で眼鏡をかけた男の子が携帯電話に一生懸命話していた。



『正一君!?
やっぱ10年後編も来るのか―…。』



(シリアス苦手なんだよね…)




黒曜編がくるのも時間の問題かもしれない。


誰も知らないが、戦いは確実に迫っている。


中学生にそれを強いるのはあまりにも酷だ。



ズキュゥゥゥ




銃弾の音がし、我に返る。


未来に対して不安を感じている場合ではない。


大事なのは“現在”だ。



俺は両手で両頬を叩き、気分を入れ替えると正一君の方へ駆け出した。




『早くこっちに!!』



怯える彼を引っ張って安全な所に身を潜める。

一般ピーポーがこんなこと体験したらトラウマになってしまうこと必須だ。



未来の同士として、少しの手助けはしてあげたい。



「あ、貴方は?」


『ああ…、自己紹介が遅れたな。
俺は宮永葵。
以後、お見知りおきを!!』



「///は、はい!
僕は入江正一です…。

(やっとまともな人に会えた。それにしてもこの人可愛い…。)」



自己紹介をして、パチッとウインクする。


すると正一君は一気に真っ赤になって返事をした。


混乱しているのだろう、可哀想に…。(絶対違う)




ゴンッ



正一君の背中に何かが飛んできた。


その正体を知っている俺は密かに嘆息する。



(見事に巻き込んでくれるな…)



『そっち見ちゃダメだ。』


「!」



それは一見銃弾で頭を撃たれた…いわば死体。(ちょっと違うけど)



一応正一君が見ないように引っ張ったつもりが、視界に入ってしまったようだ。



「うわああああっ
ひっ、ふわっ、ひゃ、きぃ、くひっ。」



『大丈夫、落ち着いて!』



怯え始める正一君の肩に手を置く。

まだ瞳に動揺がちらついているが、落ち着いたようだ。


あまりにも正一君が可哀想すぎる。



(リボーンにはあとで抗議するとして…)



「復活!!
死ぬ気でケンカを止める―!!」



「……!!!!」


いきなり死体から生きた裸の変な男(ツナね)が出て来た事で、正一君はまたもやパニックに陥る。


せっかく安心させてあげたのに水の泡だ。



銃弾が2発飛んできてツナの両頬に当たる。

そしてツナの頬が人とは思えないくらい膨んだ。




「!
……………………………………。」





『あらら……』



有り得ない光景にショックを受けすぎた正一君は気絶した。


ここまでもっただけでもすごいことだろう。


倒れる正一君を支えてあげる。



一方ビアンキはツナの膨らんだ顔見て、



「ムカつく」



その一言を言い放ちポイズンクッキングを口に食らわせた。




「ん───!!!!」



そのままツナが倒れる。



「ビアンキには効かねーな。」




ビアンキに勝る強者なし

そう学んだ(?)1日だった。


□■□■□■□■□■□
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ