ТimЁ≠DooЯ
□標的4 問7
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「問7はなー…、………………………………。
わかんねえ…。」
獄寺君がそう言ってから結構な時間が過ぎた。
隣を見ると葵は爆睡している。
起こすわけにはいかないので、3人で考えるしかなかった。
「このくそ暑いのに葵以外むさ苦しーぞ。」
突然聞こえた声に3人は声の発信源を見る。
「いっその事ガマン大会やれ。」
「暑っ!!!
何やってんだよ!!悪魔かお前は!」
長袖にマフラー、こたつ、鍋…夏なのに暑い格好をしているリボーンに突っ込む。
そんなツナにリボーンは俺じゃねーぞと言いのけた。
「ハルは悪魔じゃ…ありません…。」
その呟きと共に死にそうな顔をして部屋に入って来たのはハルだった。
「ハル!!」
『えっ、ハル!?』
ツナの声に沙耶香は飛び起きた。
--沙耶香side--
数字の羅列を見ていると眠くなってくる。
隼人の解説が子守唄のように聞こえて、もう本格的に寝てしまった。
『ん…』
意識が浮いては沈んでいく。
まどろみの中、俺に聞こえたのはハルの名前を呼ぶツナの声だった。
(ハル…!?)
その単語に飛び起きる。
視界に入ったのはシュンッとしているハルだった。
「?
貴方は誰ですか?」
俺に気づいたハルが首を傾げる。
その様子が可愛くて頬が緩んだ。
『俺は宮永葵。
宜しくな!』
「は、はひ〜wか…格好いいです!!
素敵です、惚れちゃいそうです!!
私は三浦ハルです!!
葵さん、よろしくお願いします!」
『可愛い子と仲良く出来るなんて俺も嬉しいぜ。』
「///は、はひっ!」
「「「なっ!?」」」
『?』
驚きの声を上げる3人に対して不思議そうにする葵。
天然とは時に恐ろしいものだとそこにいる誰もが思った。
「つーか何で勝手に上げたんだよ〜っ。」
ハルと葵が仲よさ気にしているのに何か無性にイライラした。
これ以上仲良くされても困る。
…何が困るのかって聞かれるとわからないけど。
「マフィアってのは女を大事にするんだぞ。
好いてくれた女は大切に扱え。」
『そーだぞツナ。』
葵にまで言われ、ツナはものすごく落ち込んだ。
「良いの。
リボーンちゃん、葵さん……。
ハル帰りますから……。」
そう言い部屋を出て行こうとするハル。
「ただ……ハルは悪魔じゃ…ありませんから…」
そう言い残して去った部屋は空気が重い。
ハルのせいってこともあるけど、若干ツナから負のオーラを感じる。
武がその空気を払拭するように話しだす。
その内容はハルが超難関のエリート女子中だということだった。
「この問7も楽勝だったりしてな。」
「ちょっとオレ、ハルに聞いてくる!」
武がそう言った瞬間ツナはプリントを持って駆け出していた。
が…
「はひ──」
ツナが部屋を出るとハルが壁に耳を付けて盗み聞きしていた。
「な!!
(盗み聞きしてやがるー!!!!)」
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