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短編小説
ちゃー仔
[ID:edisonlight]
参加(ノ∀`)
"好きです"
「何それ手紙?」
「うわ、びっくりした」
クラスで一番背の高い女が肩を小さくして何かを必死に書いていた。なんだか気になり、話し掛けたら驚かせてしまった。
「な、なんだ小林か」
「ラブレター?」
「あっち行け馬鹿」
ぷぷぷ、俺より背でかいくせして意外に女っぽいとこあるんだな。変なの。
「誰宛て?俺?」
「あー、そうそう」
「流すなよなー」
つーか今時手紙で告白って。重い上に古い奴。
「……にやにやするな」
「してねぇべ」
「はあ」
「溜め息吐くなって」
「誰のせいよ馬鹿」
このジャイアント馬場のような女をここまで乙女にするとは。まぢで誰だ。
「な、まぢ誰にやるの」
「しつこい」
「教えてくれるまでここにいるからな」
「……藤森」
「え?」
「藤森にあげるの!」
「……あ、そ」
うわー、立ち上がったし。でかいし。怖いし。
「え、ちょいタンマ」
「……」
「藤森、彼女いんべ?」
「…勘違いしてない?」
ホワイ、勘違い?
「藤森祐樹、だろ」
「……藤森花奈絵」
「…オッケ、落ち着こうぜ」
「あんたがね」
「藤森花奈絵は女」
「そうだね」
「お前もでかいけど女」
「……そうだよ」
「つまり、あれか」
「レズよ、悪い?」
あまりに軽く言うもんだから。拍子抜け。
「わ、悪かねーよ…」
「好きだから、仕方ない」
「……頑張れ」
「早くあっち行って」
世の中にはいろんな奴がいるもんだ。
数ヵ月後、手を繋ぎ歩いているジャイアントと藤森を見かけたのはまた別の話。
おしまいっ(^o^)←
ありがとうございました。
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