0-3外伝
□魔法少女知里にゃん☆ 最終話
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「あっという間に最終回を迎えたわね、私のストレス発散の場」
「先輩、それはぶっちゃけ過ぎですよ」
走れメロチュ、もとい走れメロスの音読大会は中止されました☆
「喉渇いたよー、お腹すいたー、足痛いー。ちょっと神崎の分際、何とかしなさいよ」
「で、窃盗だよな」
火村が知里にゃん☆の傍若無人振りから無視を決め、本題に戻す。
「うっさいのよ!!今私の事考えなさいよ!!」
「先輩、小三の分際で大人の話に入らないでください」
「同感」
「同感」
「同感」
「同感」
「同感」
「同感」
「同感」
「同感」
「同感」
「同感」
「同感」
「同感」
「同感」
「同感」
「同感」
「同感」
「同感」
「同感」
「同感」
「同感」
「同感」
「同感」
「何人いるの!?ここアウェー!?」
「ガガ部隊です。今更気付いたんですか。大体魔法少女とか夢なら違うとこで見てもらえますか?」
「アンタもぶっちゃけすぎよ!!大体、登場人物たくさんいるはずなのに喋ってるの私とアンタばっかじゃない!!」
「それはですね、無駄にストーリーの基に話を進めようとしたからですよ。ちょっと人とずれてる女の子の切ない物語ですから、勢いでやるべきだったんです」
「ちょっと、そんな話されて私は何て言えば…」
「とりあえず、区切りをつけるために一旦終わるンです」
「……い、いいわ!!私はすぐに戻ってくるんだから!!」
「とりあえず、一旦切りましょう。ね?そしてすぐに再開しましょう」
「うわぁ……投げやり……作品として一番駄目なパターンだわよ……」
「一応解決編なので犯人は……見つかるはずです」
辺りを見回すがそれらしい人物は居ない。
「ていうか、犯人なら見つかってますよね」
「え、誰?」
「ほら、メロチュの――」
「うるさい!!」
「いたっ!?」
無数のカマイタチが俺を襲った。
避けきる事は出来ず、俺のシャツとベルトが切り裂かれた。
「あ、あ、危なっ!?」
「これが私の異能よ」
「コード○レイカーですか!?」
「そ、それより……アンタ…」
先輩は真っ赤になって俺を見ている。
し、しまった!!
今の攻撃で俺のシャツは切り裂かれ、ベルトも切れてズボンが…という事は、
「パンツいっちょ――」
だが、俺の予想を上回る出来事が起きた。
「あ………?」
その場が凍りついた。
そして、プルプル震えている少女が一人。
「ひ、ひ、ひひひ紘ちゃん……そ、それ、わわ私の…」
視線の先。俺の体。
「私のっ水着ぃ!!」
俺が着ていたもの。それは百合の水着だったのだ!!
「俺だったのかよ!?」
こうして、魔法少女の物語は幕を閉じた。